高校野球　第６回選抜大会の優勝は第一神港商！

今回は、高校野球　第６回選抜大会の試合結果

や大会のエピソードなどを書いていきます。

この大会は、昭和４年（１９２９年）に甲子園球場で

実施されました。

大会期間は、３月３０日～４月４日です。

第６回選抜大会の出来事

この大会より、選考した高校が出場出来なかった場合に対処する

ために、補欠校の発表がされるようになりました。

初めての補欠校は、市岡中、中京商、敦賀商、鳥取一中、神戸二中

の５校だったそうです。

また、大阪毎日新聞社は野球競技板を和歌山、名古屋、広島に設置。

ＮＨＫ大坂放送局は、有線中継で名古屋、広島、熊本で中継放送しま

した。

大会中も、入場行進時には、校名プラカードを立て、試合終了後に

勝った学校の校歌を吹奏して、校旗を掲揚することになりました。

現在の大会も行われていることが少しずつ加わってますね。

第６回選抜大会の試合スコアデータ

１ 回 戦

	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
八尾中	1	0	0	0	0	0	0	0	2	3
松本商	0	0	0	0	0	0	1	0	0	1

(八尾中）稲若ー長谷
(松本商) 中島ー三代沢

前年夏の王者松本商が惜敗　八尾中の快進撃が始まる！！

	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
鹿児島商	0	0	0	0	1	0	0	0	0	1
関西甲種商	2	0	0	0	0	0	0	2	×	4

(鹿児島商）吉留ー中村
(関西甲種商) 西山ー井上

	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
第一神港商	0	0	1	0	1	1	1	1	0	5
静岡中	0	0	0	0	0	0	0	0	2	2

(第一神港商）西垣ー倉
(静岡中) 鈴木ー寺田

	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
和歌山中	0	0	1	0	0	0	0	0	0	1
愛知商	2	1	0	0	0	2	0	0	×	5

(和歌山中）山下ー島本
(愛知商) 勝川ー鵜飼

	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
高松商	0	0	0	0	6	0	0	0	0	6
関西学院中	1	0	0	0	0	0	0	0	0	1

(高松商）碣石ー佐々木
(関西学院中) 加藤ー浅井

	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
愛知一中	2	0	0	0	0	0	2	0	0	4
広島商	0	0	0	0	0	1	0	0	0	1

(愛知一中）大嶽、三浦ー三浦、中橋
(広島商) 生田、田中ー和田

	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
慶応商工	0	0	0	0	0	0	0	0	6	6
広陵中	3	0	0	0	4	1	5	0	×	13

(慶応商工）藤井、新妻ー黒崎
(広陵中) 佐々木ー小川

	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
海草中	1	0	1	0	1	0	2	0	0	5
平安中	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0

(海草中）西山ー山脇
(平安中) 伊藤次ー伊藤正

準 々 決 勝

	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
高松商	2	0	0	0	0	0	0	0	0	2
愛知一中	1	0	0	0	0	2	0	2	×	5

(高松商）碣石ー佐々木
(愛知一中) 大嶽ー三浦

	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
愛知商	0	0	0	1	0	0	0	0	0	1
第一神港商	0	0	2	0	0	0	0	2	×	4

(愛知商）勝川、小島、勝川ー鵜飼
(第一神港商) 西垣ー倉

	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
八尾中	0	0	0	0	0	0	0	0	6	6
海草中	0	0	2	0	0	1	2	0	0	5

(八尾中）稲若ー長谷
(海草中) 西山、荒川ー山脇

八尾中が９回に大逆転勝利！！

	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
関西甲種商	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0
広陵中	0	0	0	0	0	2	0	1	×	3

(関西甲種商）西山ー井上
(広陵中) 小川、佐々木ー中尾、小川

準 決 勝

	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
愛知一中	2	0	0	0	0	0	6	0	0	8
広陵中	0	0	0	2	0	1	5	0	1×	9

(愛知一中）大嶽、三浦ー三浦、中橋
(広陵中) 佐々木ー小川

	1	2	3	4	5	6	7	8	9	10	11	計
八尾中	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0
第一神港商	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	1×	1

(八尾中）稲若ー長谷
(第一神港商) 岸本、西垣ー倉

旋風の八尾中が延長戦の末、敗退！！

決　勝

	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
広陵中	0	0	0	0	0	1	0	0	0	1
第一神港商	0	0	0	0	1	1	1	0	×	3

(広陵中）佐々木、小川ー小川、中尾
(第一神港商) 西垣ー倉

第６回選抜大会のまとめ

この大会は飛び抜けた本命校が見当たらず、実力伯仲の大会となりました。

この混戦を抜け出して、兵庫の第一神港商（現市立神港高校）が初優勝し、

兵庫県勢が、昨年の関西学院中に続いて、２連覇を成し遂げました。

優勝のプレゼントとして、アメリカ遠征が与えられ、夏休みに出発したので、

夏の選手権には出場できなかった。

当時は春の王者には、遠征のプレゼントがあったんですね。粋な計らいで

面白い企画ですが、選手権に出れないのが選手たちにとってはどうだった

のでしょうね。

この大会はまた大阪の八尾中が旋風を巻き起こしました。

準決勝で優勝した第一神港商に惜敗しましたが、稲若博投手の活躍で、

『八尾人気』『稲若人気』で球場は超満員になったそうです。